シーシャに慣れてくると、メニューで「ダークリーフ」という言葉を目にすることがあります。「普通のフレーバーと何が違うの?」「強いって本当?」。この記事では、ダークリーフとブロンドリーフの違い、代表的なブランド、吸うときの基本と注意点を、メーカーの公式情報や公的機関の資料をもとにまとめました。
ダークリーフとは
シーシャのフレーバーは、たばこの葉に甘味料や香料を混ぜて作られています(米国食品医薬品局 FDA)。このたばこの葉は、色や製法によって大きく「ブロンドリーフ」と「ダークリーフ」に分けられます。
ダークリーフはシーシャ用たばこの区分です。Fumari は、原料の葉が暗い色であることと完成品が暗い色であることは同じではなく、糖蜜の加工で色が濃くなる製品もあると説明しています。色だけで葉やニコチン量を判断せず、メーカーとラインを確認しましょう。欧米やロシアのメーカーを中心に、ダークリーフを使ったブランドが数多く作られています。
ブロンドリーフとの違い
米国のシーシャたばこメーカー Fumari は、両者の違いを次のように説明しています。
| ブロンドリーフ | ダークリーフ | |
|---|---|---|
| 主な葉 | バージニア種 | バージニア種やバーレー種 |
| 乾燥(キュアリング) | 熱風で乾燥させる(フルーキュアード) | 自然乾燥(エアキュアード)や火による乾燥(ファイアキュアード) |
| 色・味 | 明るい色で、軽やかな味 | 濃い色で、土っぽいたばこの風味。重く、力強い |
| ニコチン | 製品・ラインの説明を確認 | 製品・ラインの説明を確認 |
| 持ち | 使用する機材・準備・熱管理を確認 | 使用する機材・準備・熱管理を確認 |
ダークリーフのブランド DARKSIDE は公式サイトで、ニコチン量や強さを保つために原料の葉を洗わないと説明しています。一方、Tangiers は自社の Birquq ラインを「ほかの洗浄していないブランドと同程度の低いニコチン量」としており、ダークリーフでもラインによって強さに幅があることがわかります。
なお、ダークリーフとブロンドリーフのニコチン量を具体的な数値で比べた公的なデータは見当たりませんでした。「ダークリーフ=必ず何倍も強い」と決めつけず、ブランドやラインごとの説明を確認するのがおすすめです。
ブロンド側を中心に知りたい方は、ブロンドリーフの製法・味との区別・選び方もご覧ください。
代表的なダークリーフのブランド
Tangiers(アメリカ)
2000年創業で、アリゾナ州フェニックスの自社工場で手作りしているブランドです。公式サイトでは、定番の「Noir」を中程度のニコチン、「Birquq」を低ニコチン、「Burley」を最もニコチンが多く初心者には勧めないラインとして紹介しています。
DARKSIDE(ロシア)
ロシア最大のシーシャたばこメーカーを名乗るブランドです。主力の DARKSIDE ラインは、バージニア種とバーレー種のブレンドで、原料を洗わずに作る「中程度の強さ」と説明されています。熱に強いことも特徴として挙げられています。ほかに、強さの異なる複数のラインを展開しています。
MEZZA
公式サイトでは、高品質なバーレー種のたばこをベースにしたブランドとして紹介されています。
このほか JENT など、日本のシーシャ店で扱われるブランドもあります。
参考:ブロンドリーフの代表例
ブロンドリーフでは、アメリカの Fumari や、1999年創業でアラブ首長国連邦(ドバイ)の Al Fakher などがよく知られています。
吸う前に知っておきたい基本
ボウルの種類
ボウルには、底に複数の穴があるエジプシャン型と、中央の穴が一段高くなったファンネル型があります。Fumari によると、エジプシャン型は乾いた伝統的なたばこに、ファンネル型は水分の多いフレーバーに向いています。Kaloud も、ファンネル型は少ない炭で長く楽しめ、詰めすぎも起きにくいとしています。
熱の管理
炭の熱は、アルミホイルや、ボウルの上に載せるヒートマネジメント器具で調整します。Fumari は、ブロンドでもダークでも熱が強すぎると煙がのどに辛くなると説明しています。DARKSIDE は、自社のたばこを熱に強いとしています。
ただし、器具の最大手 Kaloud 自身も、熱の管理によってシーシャが安全になったり、健康リスクが下がったりするわけではないと明記しています。
詰め方
専門メディア Japan Shisha Times は、ダークリーフは強さをやわらげるため、比較的しっかり詰めることが多いと紹介しています。詰め方や炭の置き方はお店によって異なるため、お店で吸う場合はスタッフにまかせましょう。
初めての選び方
- シーシャ自体が初めて:まずはブロンドリーフのフレーバーから。ダークリーフの違いは、基本に慣れてからのほうがわかりやすくなります
- ブロンドに慣れてきた:ブランドの説明で「中程度」「低ニコチン」とされるラインから試す。Tangiers も、最も強い Burley は初心者向けではないとしています
- ブロンドとの組み合わせ:ブロンドリーフとダークリーフを混ぜて楽しめるお店もあります。気になる場合はお店に確認してみましょう
- 体調を最優先に:空腹時や飲みすぎたときは避け、ゆっくり間を空けて吸いましょう。くらっとしたらすぐにやめて休んでください
よくある質問
Q. ダークリーフは初心者でも吸えますか?
A. 吸うこと自体はできますが、一般に味やニコチン感が強めとされるため、まずはブロンドリーフで慣れてからがおすすめです。
Q. ノンニコチンのダークリーフはありますか?
A. ダークリーフはたばこの葉なので、ニコチンを含みます。ニコチンを避けたい場合は、たばこの葉を使わないノンニコチンのフレーバーを選びましょう。
Q. 水を通せば強さや害は和らぎますか?
A. いいえ。米国疾病予防管理センター(CDC)は、シーシャの水は煙をろ過しないとしています。
法律と健康面の注意
日本では、20歳未満の喫煙は法律で禁止されています(二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律)。また改正健康増進法により、20歳未満の人は、喫煙を目的としない場合でも喫煙エリアに立ち入ることができません(厚生労働省)。
健康面では、次の点が公的機関から示されています。
- シーシャの煙には、ニコチン、タール、重金属などが含まれ、水はこれらをろ過しない(CDC)
- 炭の燃焼により、一酸化炭素や発がん性物質も発生する(CDC)
- 無香料のたばこ1ボウルのニコチン量は、紙巻きたばこ2〜12本分に相当する(WHO 東地中海地域事務局)
- シーシャのたばこには強い依存性がある(WHO 東地中海地域事務局)
ダークリーフに限らず、頭痛や吐き気、めまいを感じたらすぐに吸うのをやめ、新鮮な空気を吸ってください。
まとめ
- ダークリーフは色の濃いたばこの葉を使ったシーシャ用たばこ。一般に味が濃く、ニコチンも多めとされる
- 違いは葉の種類と乾燥方法。洗わずに作ることを明言するブランドもある
- 代表的なブランドは Tangiers、DARKSIDE など。同じブランドでもラインによって強さが異なる
- 熱が強すぎると辛くなる。熱の管理は安全性を高めるものではない
- 20歳未満は利用不可。体調を優先し、無理をしない
シーシャの基本は「シーシャ(水たばこ)とは?」、ニコチンを避けたい方は「ノンニコチン・シーシャとは?」もあわせてどうぞ。
学芸大学の shisha bar IORI ではこうです
- ダークリーフは DARKSIDE(+800円)・MEZZA(+600円)・JENT(+1,200円)の3ブランドから選べます(シーシャ1台 2,800円に追加)
- ブロンドリーフとのハーフミックスも可能です
- 銘柄の一覧は店内のモバイルオーダーで確認できます
- 20歳以上の方のみ・キャッシュレス決済のみ
参考
- Fumari “Blonde Leaf vs. Dark Leaf Hookah Tobacco: What’s the Difference?”
- Fumari “Egyptian Hookah Bowls vs Phunnel”
- DARKSIDE 公式サイト
- Tangiers 公式サイト
- MEZZA 公式サイト
- Al Fakher 公式サイト
- Kaloud “Egyptian vs Phunnel Bowl”
- Kaloud 公式サイト
- Japan Shisha Times(シーシャの味を左右する要素)
- U.S. Food and Drug Administration “Hookah Tobacco (Shisha or Waterpipe Tobacco)”
- Centers for Disease Control and Prevention “Hookahs”
- WHO EMRO “Tobacco Free Initiative fact sheet: waterpipe tobacco smoking”
- 厚生労働省「なくそう!望まない受動喫煙」
- e-Gov 法令検索「二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律」

