シーシャ(水たばこ)は、いくつかのパーツを組み合わせてできています。それぞれの名前と役割を知っておくと、お店でスタッフと話すときや、味の変化を理解するときに役立ちます。
この記事では、シーシャの器具のパーツを上から順に紹介し、煙がどう流れるのか、ボウルやホースにはどんな種類があるのかを、メーカーの公式情報と専門メディアの説明をもとにまとめました。
シーシャの基本の構成
米国のたばこメーカー Fumari は、シーシャを大きく「ボウル」「ステム」「ベース(ボトル)」「ホース」の4つの部分に分けて説明しています。専門メディアの Japan Shisha Times も、シーシャの器具を「トップ(ボウル)、炭、パイプ(ステム)、水、ボトル、ホース」で構成されるものとして紹介しています。
上から順に並べると、次のようになります。
| 位置 | パーツ | 役割 |
|---|---|---|
| いちばん上 | 炭 | フレーバーを熱する熱源 |
| ヒートマネジメント(HMS)/アルミホイル | 炭の熱をフレーバーに伝え、調整する | |
| ボウル(トップ) | フレーバーを詰める器 | |
| グロメット | パーツのつなぎ目の空気漏れを防ぐゴム部品 | |
| トレー | ボウルの下の皿 | |
| 中央 | ステム(パイプ) | ボウルとボトルをつなぐ柱 |
| ダウンステム | ステムから水の中へ伸びる管 | |
| ディフューザー | 水の中の泡を細かく分ける部品(付いているものもある) | |
| 下 | ボトル(ベース) | 水を入れる容器 |
| パージバルブ | ボトルにたまった古い煙を逃がす弁 | |
| 横 | ホース・マウスピース | 煙を吸い込む管と吸い口 |
「電子シーシャ」と呼ばれる電子たばことシーシャ(水たばこ)の違いは「「電子シーシャ」とは?」で解説しています。
煙の通り道
米国食品医薬品局(FDA)は、シーシャを、炭などで熱した空気をたばこの混合物に通し、最後に水の入った容器をくぐらせる器具だと説明しています。ホースから吸ったときの流れは次のとおりです。
- ホースから吸うと、ボトルの中の空気が引かれる
- 炭で熱された空気が、ボウルのフレーバーを通って煙になる
- 煙がステムからダウンステムを下り、水の中をくぐる
- 水をくぐった煙が、ボトルの上部にたまる
- ホースを通って、口に届く
なお、米国疾病予防管理センター(CDC)は、シーシャの水は煙をろ過しないとしています。水をくぐっても、有害物質が取り除かれるわけではありません。
各パーツの役割と種類
ボウル(トップ)
フレーバーを詰めて、上に炭をのせる器です。代表的な形は2つあります。
- エジプシャン:底に複数の穴がある形。Fumari は、乾いた伝統的なたばこに向くとしています
- ファンネル:中央に一段高くなった穴がひとつある形。Fumari は水分の多いフレーバーに向くとし、器具メーカーの Kaloud は、少ない炭で長く楽しめ、詰めすぎも起きにくいとしています
素材では、粘土(クレイ)製のものなどがあります。
ヒートマネジメント(HMS)とアルミホイル
炭の熱をフレーバーに伝え、その強さを調整するためのものです。
- アルミホイル:ボウルにかぶせ、その上に炭をのせる方法
- ヒートマネジメント器具:Japan Shisha Times は、アルミホイルを張る必要がなく、クリアな煙を楽しめると説明しています。Kaloud の「ロータス」は、フタや通気口の開け閉めで熱を調整でき、フタを外すと熱は最も弱く、通気口を閉じると最も強くなるとしています
炭
フレーバーを熱する熱源です。ココナッツ炭とクイックライト炭などの種類があります。詳しくは「シーシャの炭の種類と炭替え」をご覧ください。
グロメット
パーツのつなぎ目に使うゴムの部品です。Fumari は、空気の漏れを防ぐ役割があるとしています。Kaloud は、グロメットが合っていないと空気が漏れて吸い込みが弱くなり、煙が薄く感じる原因になると説明しています。
ステムとダウンステム
ステムはボウルとボトルをつなぐ本体の柱、ダウンステムはそこから水の中へ伸びる管です。Kaloud は、ダウンステムを、ボウルとボトルをつなぎ、煙を水の中へ運ぶ管と説明しています。
ディフューザー
Kaloud によると、水の中で1つの大きな泡を、いくつもの小さな泡に分ける部品です。Kaloud の製品ではダウンステムに組み込まれています。
ボトル(ベース)と水の量
水を入れる容器です。水の量には目安があります。
- アルファーヘル(Al Fakher):水がダウンステムを3cmほど覆うくらい
- Kaloud:ダウンステムが水に2〜3cm浸かるくらい。水が多すぎると吸い込みが重くなる
パージバルブ
ボトルにたまった古い煙を外に逃がすための弁です。アルファーヘルは、何回か吸ったあとにパージをすると温度が安定し、熱くなりすぎるのを防げるとしています。
ホースとマウスピース
ホースは煙を吸い込むための管、マウスピースはその先の吸い口です。アルファーヘルは、衛生面から、シリコン製や使い捨てのホースを勧めています。Fumari も、洗えるシリコンホースを、よく選ばれるアップグレードのひとつとして紹介しています。
パーツと味の関係
パーツの状態は、味や煙の量に直接影響します。
- 煙が薄い:熱不足、グロメットからの空気漏れ、水の入れすぎなど
- 味が辛い:熱が強すぎる、フレーバーが熱源に触れている、詰めすぎなど
原因と直し方は「シーシャの吸い方のコツ」で詳しく紹介しています。お店では、器具の調整はスタッフにまかせましょう。
冷却する器具が気になる方はアイスホースの仕組みとミントとの違いを、フレーバー側の交換を知りたい方はトップ替えとは?をご覧ください。
お店で気をつけたいこと
- 本体を自分で動かさない:Japan Shisha Times は、高温の炭が落ちたり、本体が倒れたりする危険があるとしています
- ボウルやヒートマネジメントに触らない:非常に高温です。東京都も、炭や炭と接している部分は非常に高温になっていると注意しています
- ホースを強く引っ張らない:本体を倒す原因になります
自宅で楽しむ場合の器具と安全対策は「自宅でシーシャを始めるには」にまとめています。
よくある質問
Q. お店ごとに器具は違う?
A. ボウルの形やヒートマネジメント器具の種類などは、お店によって違います。気になることがあればスタッフに聞いてみましょう。
Q. 水にはなにか入れている?
A. 基本は水です。お店によっては氷などを使うオプションがあることもあります。
Q. ホースは共有しても大丈夫?
A. 米国食品医薬品局(FDA)は、ホースの中の細菌が感染症を広げるおそれがあるとしています。気になる場合は、1人1台にするなどの方法もあります。
まとめ
- シーシャは、ボウル・ステム・ボトル・ホースの4つが基本の構成
- 炭 → ヒートマネジメント → ボウル → ステム → 水 → ボトル → ホースの順に煙が流れる
- ボウルはエジプシャンとファンネル、熱の調整はアルミホイルとヒートマネジメント器具が代表的
- 水はダウンステムが2〜3cm浸かるくらいが目安
- お店では、器具を動かしたり触ったりせず、スタッフにまかせる
用語の意味は「シーシャ用語集」、シーシャの基本は「シーシャ(水たばこ)とは?」もあわせてどうぞ。
学芸大学の shisha bar IORI ではこうです
- 器具の準備や炭替えはスタッフが行います。煙の量や味で気になることがあれば声をかけてください
- 換気を入念に行い、一酸化炭素チェッカーで定期的に店内の一酸化炭素濃度を点検しています
- アイスホース(550円)もご用意しています
参考
- Japan Shisha Times(シーシャの基礎知識)
- Japan Shisha Times(ヒートマネジメント)
- Japan Shisha Times(シーシャのマナー)
- Fumari “How to Set Up a Hookah”
- Fumari “Egyptian Hookah Bowls vs Phunnel”
- Kaloud “How to Set Up a Hookah for Consistent Heat, Airflow and Performance”
- Kaloud “Hookah Diffuser”
- Kaloud “How to Use the Kaloud Lotus I+”
- Kaloud “Egyptian vs Phunnel Bowl”
- Kaloud “Why Does My Hookah Taste Harsh? 7 Causes and Fixes”
- Al Fakher “Build Your Shisha”
- U.S. Food and Drug Administration “Hookah Tobacco (Shisha or Waterpipe Tobacco)”
- Centers for Disease Control and Prevention “Hookahs”
- 東京くらしWEB(東京都)水たばこの商品テスト

