Column / 健康と安全

妊娠中・授乳中のシーシャ(水たばこ)|公的機関が示す影響と受動喫煙の注意点

妊娠中や授乳中のシーシャ(水たばこ)について、CDC・WHO・厚生労働省・こども家庭庁・日本産科婦人科学会などの公的機関が示している情報をまとめました。ノンニコチンの場合や、同じ部屋にいる場合(受動喫煙)についても、公的情報の範囲で解説します。

窓際のソファ席とテーブル

この記事では、妊娠中・授乳中のシーシャ(水たばこ)について、国内外の公的機関や学会が示している情報を整理しています。

この記事は医療的な助言ではありません。 妊娠中・授乳中の喫煙や受動喫煙について不安や疑問がある場合は、かかりつけの医師や助産師に相談してください。

公的機関が示していること(まとめ)

  • 米国疾病予防管理センター(CDC)は、妊娠中に毎日シーシャを吸っていた人から生まれた赤ちゃんは、吸わない人の赤ちゃんに比べて出生時の体重が低いことがあり、シーシャを使う人から生まれた赤ちゃんは呼吸器の病気のリスクが高いとしています
  • 世界保健機関(WHO)東地中海地域事務局は、水たばこの利用や、水たばこの副流煙にさらされることも、妊娠に悪影響を及ぼしうるとしています
  • こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド」に収められた指針は、妊娠・授乳中の喫煙、受動喫煙、飲酒は、胎児や乳児の発育、母乳分泌に影響を与えるとして、禁煙・禁酒に努め、周囲にも協力を求めるよう呼びかけています

妊娠中の喫煙について

シーシャについての情報

CDC は、シーシャ(フーカー)について次のように記しています。

  • 妊娠中に毎日シーシャを吸っていた人から生まれた赤ちゃんは、吸わない人の赤ちゃんに比べて、出生時の体重が低いことがある
  • シーシャを使う人から生まれた赤ちゃんは、呼吸器の病気のリスクが高い

WHO 東地中海地域事務局も、水たばこの利用や、水たばこの副流煙にさらされることが、妊娠に悪影響を及ぼしうるとしています。

喫煙全般についての情報

妊娠中の喫煙全般については、次のような情報が示されています。

  • CDC:妊娠中の喫煙は、早産、低出生体重、口や唇の先天異常など、赤ちゃんの健康問題のリスクを高めるとしています。また、ニコチンは妊婦にとって健康上の危険であり、発達中の赤ちゃんの脳や肺を傷つけるおそれがあるとしています
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット:妊娠中の喫煙期間が長くなるほど早産のリスクは高まり、喫煙本数が多いほど出生体重や身長が減少するとしています
  • 日本産科婦人科学会:「本会の禁煙宣言」の中で、喫煙は女性の健康を害する重大な要因であり、妊娠や出産を通して子どもにも悪影響を及ぼすとし、妊婦の喫煙および受動喫煙をゼロにすべく活動するとしています

ノンニコチンの場合

ノンニコチンのフレーバーには、ニコチンは含まれません。ただし、CDC は、たばこ入りのシーシャもハーバル(ノンニコチン)のシーシャも、煙には一酸化炭素などの有害物質が含まれるとしています。シーシャは炭を使うため、ノンニコチンでも煙と一酸化炭素は発生します。

ノンニコチンのシーシャについて詳しくは「ノンニコチン・シーシャとは?」をご覧ください。

同じ部屋にいる場合(受動喫煙)

自分で吸わなくても、シーシャの煙がある場所にいることについて、次のような情報が示されています。

  • WHO 東地中海地域事務局:水たばこの副流煙にさらされることも、妊娠に悪影響を及ぼしうるとしています
  • CDC:シーシャの副流煙には、たばこの煙に加えて、炭などの熱源から出る煙も含まれるとしています。また、妊娠中に副流煙にさらされると、出生体重が低くなるとしています
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット:妊娠中の受動喫煙は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の要因であることが確実視されているほか、低出生体重・胎児発育遅延との関連も指摘されているとしています
  • 東京都:シーシャの一酸化炭素について、閉鎖された空間では、吸っている人だけでなく周りの人にも一酸化炭素中毒の危険があるとしています

日本の受動喫煙に関するルールや、喫煙エリアへの立ち入りについては「シーシャは何歳から?」でも紹介しています。

子供や赤ちゃんを連れて行けるかどうかは「シーシャに子供は連れて行ける?」で詳しく解説しています。

副流煙・受動喫煙全般については「シーシャの副流煙・受動喫煙」をご覧ください。

授乳中について

こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド」に収められた「妊産婦のための食生活指針」は、妊娠・授乳中の喫煙、受動喫煙、飲酒は、胎児や乳児の発育、母乳分泌に影響を与えるとし、禁煙・禁酒に努め、周囲にも協力を求めましょうと呼びかけています。

また、CDC は、一酸化炭素について、乳児は一酸化炭素で体調を崩しやすい人のひとつだとしています。

一酸化炭素について

シーシャは炭を使うため、一酸化炭素が発生します。CDC は、シーシャ1回のセッションで、紙巻きたばこ1本と比べて約9倍の一酸化炭素にさらされる可能性があるとしています。一酸化炭素中毒の症状や対処は「シーシャで気分が悪くなる原因」にまとめています。

シーシャのリスク全体については「シーシャは危険?」をご覧ください。

相談先

  • 妊娠中・授乳中の喫煙や受動喫煙について不安や疑問がある場合は、かかりつけの医師や助産師に相談してください
  • 禁煙を考えている場合、厚生労働省の e-ヘルスネットは、禁煙外来での禁煙治療について紹介しています。治療や薬の使用については、妊娠・授乳中であることを伝えたうえで、医師に相談してください

低用量ピルなどを服用している場合のシーシャについては、「ピル(低用量ピル)とシーシャの関係」で公的機関や添付文書の情報をまとめています。

よくある質問

Q. ノンニコチンのシーシャなら、妊娠中でも影響はない?
A. ノンニコチンにはニコチンは含まれませんが、CDC は、ハーバル(ノンニコチン)のシーシャの煙にも一酸化炭素などの有害物質が含まれるとしています。不安がある場合は医師に相談してください。

Q. 自分は吸わず、同じ部屋にいるだけなら?
A. WHO 東地中海地域事務局は、水たばこの副流煙にさらされることも妊娠に悪影響を及ぼしうるとしています。厚生労働省 e-ヘルスネットは、妊娠中の受動喫煙と低出生体重・胎児発育遅延との関連などを指摘しています。

Q. 授乳中は?
A. こども家庭庁のガイドに収められた指針は、授乳中の喫煙や受動喫煙が乳児の発育や母乳分泌に影響を与えるとしています。具体的なことは医師や助産師に相談してください。

まとめ

  • CDC は、妊娠中に毎日シーシャを吸っていた人の赤ちゃんは出生体重が低いことがあり、シーシャを使う人の赤ちゃんは呼吸器の病気のリスクが高いとしている
  • WHO 東地中海地域事務局は、水たばこの利用や副流煙が妊娠に悪影響を及ぼしうるとしている
  • ノンニコチンでも、煙と一酸化炭素は発生する(CDC)
  • 妊娠中の受動喫煙は、SIDS や低出生体重・胎児発育遅延との関連が指摘されている(e-ヘルスネット)
  • 授乳中の喫煙・受動喫煙は、乳児の発育や母乳分泌に影響を与える(こども家庭庁のガイド)
  • 不安や疑問は、医師や助産師に相談を

学芸大学の shisha bar IORI ではこうです

  • ご利用は20歳以上の方に限ります
  • 換気を入念に行い、一酸化炭素チェッカーで定期的に店内の一酸化炭素濃度を点検しています
  • ご不安な点は、スタッフにお尋ねください

参考

公的機関・一次情報を確認して作成しています(編集方針)|運営: shisha bar IORI|最終更新:

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